カジノ依存症の基礎知識

ギャンブル依存症とは

自己の社会的・精神的・身体的な悪影響が大きくなるにもかかわらず、過度なギャンブル行為を、自分の意志では抑制できずに、繰り返してしまう状態のことです。

ギャンブル依存症は、脳内にある報酬系回路の機能変化によって引き起こされる疾患です。ギャンブルをするとハラハラ、ドキドキする緊張感や危機感の高まりによって脳内の神経伝達物質「ドーパミン」が増えます。
過度にギャンブルを続けると行動を抑制する伝達物質「セロトニン」が減少して、行動を持続させる物質である「ノルエピネフリン」が増加して、思考や行動に異常が起こるようになります。 脳の機能が変化してしまうと自己の意思力だけでは行動を抑えることができなくなります。

正式名称は、世界保健機関の精神と行動の障害における臨床記述と診断ガイドライ(ICD-10)では「病的賭博」といわれ、米精神医学会の精神疾患診断・統計マニュアル(DSM-5)においては「ギャンブル障害」と言われます。日本では「ギャンブル依存症」という表現が広く認知されています。

精神医学では、依存症のなかの「プロセス依存」に分類されています。買い物や万引き、放火などの行為を止められないこともプロセス依存に属します。

ギャンブル依存症の度合い

どれくらいの頻度でギャンブルをしているかは個人差がありますが、症状はおおむね軽度・中度・重度にレベル分類することができます。

軽度:勝つことが続き、ギャンブルの才能があると信じるようになる。
   周りにウソをついてギャンブルに行く。
   掛け金額が増える。

中度:友人・家族にウソをついて借金をするようになる。
   ギャンブルの目的が借金を取り戻すことになる。

重度:24時間ギャンブルのことを考えている。
   多重債務におちいっているにもかかわらずギャンブル資金を調達しようとする。

ギャンブル依存症の原因

原因は、ギャンブルのやり過ぎです。合法なギャンブルで予算をさだめて余暇として楽しむ範囲内でプレイしている限りにおいては、依存症にはなりにくいです。

過度なギャンブル行為の原因は、各自によって違います。主に3つに分類することができます。

(1)やり過ぎからの依存症
最初は、付き合い程度のギャンブルだったが、ビギナーズラックで大勝ちして勝利の快感を覚える。快感を求めてギャンブル場に通ううちに負け額が大きくなり、負け額を取り戻すためにさらにギャンブルを続けるが、さらに負け額が大きくなるという悪循環に陥る。

(2)現実逃避による依存症  
精神的不安やうつ状態にあり、その不快から逃避するためにギャンブルをはじめる。ギャンブルをしているときは、嫌な現実から解放されるので過度なギャンブル行為へと発達していく。負け額をギャンブルで取り戻そうとしてさらにギャンブル行為が増えるとともに借金が膨らんでいく。

(3)高揚を求める依存症
精神的な高揚や興奮をもとめてギャンブルにのめり込んでいく。大きな賭け金額や高度な技能を要するギャンブルゲームで勝利することによって精神の高揚を高めようとするが、負け額が次第に増大していき、負けをギャンブルで取り戻そうとして悪循環に陥っていく。

電話による無料相談機関

認定特定非営利活動法人
ぱちんこ依存問題相談機関 「リカバリーサポート・ネットワーク」
http://rsn-sakura.jp/

一般財団法人「ギャンブル依存症予防回復支援センター」
http://www.gaprsc.or.jp/

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