ニュース2018.12.08

米国北東部州の10月実績、カジノの売上競合で恐るべき事態に

米国北東部州の10月実績、カジノの売上競合で恐るべき事態に

シェアの奪い合いを主背景とした10月の米国北東部の複数の州全体のカジノゲーミング収入の影響を受け、疑問や指摘が相次いでいる。

ペンシルベニア州のゲーミング管理委員会は、ライセンスを受けているカジノ12軒の10月のゲーミング収入が合計で2億5,280万ドル(約284億円)となり、昨年同月から3.5%減少したと述べた。スロット収入は1.7%減の1億8,620万ドル(約209億円)となり、テーブル・ゲームは8.1%減少して6,650万ドル(約75億円)となった。

9月の実績について言えば、サンズベツレヘムのゲーミングテーブルは2桁減少(-15.9%、1,610万ドル(約18億円)し、パークスカジノのテーブルは9%増の1,500万ドル(約17億円)となり、テーブル集計トップというベツレヘムの地位を最終的に奪いかねないという今までにないところまで近づいた。パークスは、ベツレヘムの3,860万ドル(約43億円)に対して4,720万ドル(約53億円)で全体的な王座にも就いた。

コネチカット州に於いては、同州の2つのインディアンカジノオペレーター各々のスロット収入が10月に前年比減を報告した。フォックスウッズリゾートカジノは、スロット投入金額が10.4%減の4億3,640万ドル(約491億円)であった為、10%減の3,440万ドル(約39億円)となり、モヒガンサンのスロット収入は、投入金額が6.4%減の5億4,700万ドル(約615億円)だったことにより、10.5%減少した4,250万ドル(約48億円)になった。

10月は4ヵ月連続で前年比減の月となったが、それはコネチカット州の北部州境を僅かに越えた所のマサチューセッツ州のMGMスプリングフィールドの8月の開業によって助長されたとインディアン部族は指摘すると見られている。インディアン部族は、MGMの脅威を少なくする為に、コネチカット州北部で共同事業カジノプロジェクトの展開を検討中だ。

しかし、マサチューセッツ州ゲーミング委員会が今週発表した数字は、MGMスプリングフィールドが赤字に苦しんでいることを示した。同施設は2,220万ドル(約25億円)のゲーミング収入を報告したが、9月の2,700万ドル(約30億円)から著しく減少した。同施設のスロットとテーブル収入の両方が減少し、スロット投入金額は9月から約13%減となった。

マサチューセッツ州のゲーミング収入の一部である、ペンナショナルのスロット限定のプレインリッジパークカジノはMGMによるシェア減少の影響を10月に感じた。プレインリッジは、基本的に前年比ベースではフラットだったものの、先月の収入は1,350万ドル(約15億円)であり、9月の業績からおよそ80万ドル(約9,000万円)減少した。

ロードアイランド州で比較的新しいカジノであるツインリバーティバートンの収入すらも10月のカジノ危機を免れなかった。運営初月に1,140万ドル(約13億円)を稼いだ後、10月収入は19%下落し、主にビデオ宝くじ端末売上が23%減少したことが影響している。

先日アトランティックシティのカジノは、実際に建物を有しているゲーミング施設について前年比8%増という立派なゲーミング収入を報告したが、10月に稼いだ2億60万ドル(約226億円)は9月の実績から3,140万ドル(約35億円)減であった。

理由の如何にかかわらず、この地域のゲーミング州間では減少傾向が明らかに蔓延している。ギャンブラーは中間選挙前の大混乱に気を取られたのか。動画見放題サイトに夢中になっているのか、それら他の州のギャンブラーは先月メリーランド州まで足を延ばしたのだろうか。何故なら、こうした一部の州では同月に記録的な収入を誇り、先述の傾向と反比例しているからである。

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